黄斑円孔について
黄斑円孔とは

眼の奥(網膜)の中心「黄斑(おうはん)」に小さな穴(円孔)があく病気です。
黄斑は、ものを見るための最も重要な部分で、この部分に穴があくと、
- 中心が見えにくい
- 見たい部分が暗く抜けて見える
- ものの形が歪む、中心がへこんで見える
といった症状が現れます。
原因
主な原因は加齢に伴う硝子体の変化です。
眼の中にある硝子体が縮み、網膜を引っ張る際に中心部分が裂け、穴があいてしまうことで発症します。
まれに外傷や強度近視によっても起こることがあります。
治療(硝子体手術)
治療には硝子体手術を行います。
硝子体を取り除いたあと、黄斑の周囲に張った膜を慎重に剥がし、円孔部にガスを注入して網膜を内側から押さえ、自然に閉じるように促します。
手術後はガスが安定するまで、数日間うつ伏せ姿勢を保つ必要があります。
術後の経過
- 手術翌日から定期的に診察を行い、網膜の閉鎖状態を確認します。
- 手術は日帰りで可能ですが、術後数日は安静を心がけていただきます。
- 視力の回復には数週間〜数か月の経過を要することがあります。
まとめ
黄斑円孔は、自然に閉じることはまれで、早期の手術が視力回復の鍵となります。
硝子体手術により円孔を閉じることで、見え方の改善や進行防止が期待できます。
中心が見えにくい、ゆがむなどの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
黄斑前膜について
黄斑前膜とは

眼の奥(網膜)の中心には「黄斑(おうはん)」と呼ばれる、モノを見る中心部分があります。
黄斑前膜とはこの黄斑の表面に薄い膜(前膜)が張ってしまう病気です。
膜が収縮して網膜を引っ張ることで、
- ものがゆがんで見える
- 小さく見える(縮んで見える)
- 中心がかすむ
といった症状が現れます。
原因
加齢や軽度の網膜変化、軽い硝子体の剥離などがきっかけになることが多く、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などの合併でも発症します。 多くは自然には治らず、膜を取り除く手術(硝子体手術)が必要となります。
治療(硝子体手術)
手術では、眼の中の硝子体を取り除いた後、網膜表面にできた前膜を顕微鏡下で慎重に剥がします。
この処置により、網膜の歪みを解消し、徐々に視力やゆがみの改善が見込まれます。
手術後、視力が回復するまでには数週間〜数か月かかることがあります。
術後の経過
- 手術翌日から数回の診察を行い、網膜の状態を確認します。
- 通常は日帰り手術で対応可能です。
- 再発はまれですが、網膜の状態によっては経過観察を続けます。
まとめ
黄斑前膜は、放置すると徐々に見え方の歪みが進行することがあります。
硝子体手術により膜を除去することで、ゆがみや視力低下の改善が期待できる病気です。
見え方に違和感を感じた際は、早めに受診しましょう。