結膜炎について

結膜炎について

結膜炎とは?

結膜炎とは、白目の表面を覆っている結膜や、まぶたの裏などに位置する結膜が炎症を起こしてしまう眼の病気です。
結膜炎を発症すると眼が赤く充血するケースや、まぶたが大きく腫れることから他者からも結膜炎患者であることが認識できます。
失明に至ることはありませんが、自覚症状が多く日常生活に支障をきたすケースが多いため、眼に異変を覚えたら早期に眼科を受診してください。

結膜炎の症状と原因

結膜炎は原因からいくつかのタイプに分けられますが、症状にさほど大きな違いは見受けられません。

  • 目やにが出る
  • 眼が充血する
  • かゆくなる
  • 涙が出る
  • 眼がかすむ

結膜炎の種類によっては発症しない症状もありますが、目やにや充血はどのタイプの結膜炎でも自覚すると言って良いでしょう。
結膜炎を発症してしまう原因は、細菌などのウイルスから感染するケース、アレルギーから発症するケースが考えられます。
細菌性結膜炎は黄色ブドウ球菌など、風邪の原因菌と呼ばれる細菌が原因となり結膜炎の症状を起こし、ウイルス性結膜炎ではアデノウイルスなどが一般的な原因です。

また、プールなど多くの人が利用する施設から感染するケースもあり、結膜炎の症状とは別に喉が赤く高熱が出ることから、咽頭結膜炎と呼ばれています。
花粉やハウスダスト、ダニやカビが原因となり発症するアレルギー性結膜炎は、コンタクトレンズの装着が原因となり発症することもありますので、使用している方は注意してください。

結膜炎の手術・対策

結膜炎は発症してから眼科を受診すれば、まず手術が執り行われるケースはないでしょう。
しかし、自覚症状が生まれたのにも関わらず、適切な治療を受けずに放置してしまうと眼の中でウイルスなどが繁殖し、合併症を引き起こす可能性も皆無とは言えません。
ただ、眼の充血やかゆみから異常を覚えることは容易であり、なおかつ放置できるほど日常生活に支障をきたさないとは言えませんので、そこまで悪化するケースのほうが稀と言えるのではないでしょうか。

結膜炎の種類にもよりますが、治療は点眼薬の投与が一般的で、治療に要する期間は1週間から長くても3週間前後となります。
特効薬と呼べるほど即効性のある薬はありませんので、根気強く完治するまで治療を続ける必要があるでしょう。
また、結膜炎はご紹介しましたように、細菌やウイルス、花粉やハウスダストなどの外的要因から発症するケースが大多数を占めます。
そのため、清潔な状態を心がけていれば結膜炎を発症する可能性は下げられるでしょう。
手洗いやうがい、室内の清掃など定期的に行うことで、自然と結膜炎の予防・対策になると言えます。
結膜炎を発症しないためにも、日頃から清潔感のある生活を送るよう心がけてみてください。

仮に結膜炎を発症した場合、学校や職場などは感染させてしまう可能性があるため、完治するまで休むべきと言えます。
結膜炎のタイプによっては感染率が低く心配する必要がないケースもありますが、素人目から結膜炎の種類を見極めることは困難です。
診察を受けた眼科医の指示に従い、感染力の強い結膜炎であれば休む必要があることも覚えておいてください。